雨の日の過ごし方。
道路を颯爽と走るバイク
それは原付、原チャ、スクーター、大型、○○ccのやつ、○○(バイクの名称)などなど
呼び方はいくつもありスタイルもいくつかある。けれどもそんなことは分かっている。
ここで言いたいのはそういうことではない
そういうことではないのだがそういうことに近いのかもしれない…はず。
9月11日雨
この日
全俺を震撼させる出来事が起きた
帰り道
後ろを振り返らずに軽く乾いた道路
雨の日は危ない、気をつけろ、と再三父親に言われていたが、何も気をつけることはない。あぁそうだ、帰りの坂道は風をきって気持ちがいい。そんなことを思いながら
すれ違う友人を横目に差しかかるカーブを曲がり体重移動をする。
その時だ
目の前の視界が変わり
そのまま俺は道路に高校球児さながらのヘッドスライディング
腹部をそこそこ打ち、腕や手をする。
膝からも少量の血が垂れていたがほぼほぼ問題は無いくらいで、幸いなことに、特にこれといった怪我はなかった。
家に帰り、コケてしまった気をつけないと!などと軽く話題のネタにし、染みる擦り傷を我慢しながらお風呂へ入りその日は就寝。
翌日
雨だった
憂鬱な気分を抑えながらも時間がギリギリな俺はバスに乗る余裕などない。ましてや家の前はなぜか混んでいた。
キーを挿し、エンジンをかける。昨日みたいにはならないように慎重に安全に徐行第一。
どこかの工事現場のようなスローガンを掲げいざ出発。
そして、目の前には目的地の立体駐車場
あぁ昨日はあんな痛い目をみたし、今日は気をつけてるから流石にコケなかった、よかった。
なんて心の中で呟いた。
そう、
フラグはもうそこに立っていた
いや
フラグに迎えられていたのかもしれない。
徐行での時速10km。曲がることに妥協し、白い線を斜めに横切る
またあの感覚だった
ズズズズズッーーーーッ。
嫌な感覚だな、本当にあれは。
身体をとっさに動かし膝で受け身に、道路のど真ん中だったのでリカバリーを早く、車体を持ち上げ周りを確認。
よかった。対向車来てなかった…
安心も束の間
駐輪場に原付をとめて、キーを抜いた瞬間に悲劇に気づいた。
穴、空いてるやん…
血、出てるやん…
曇り空の下、地下鉄の車体を目の前に
もう雨の日は絶対に原付にのらない。
そう誓った。